はるか衛星
よみ方
はるかえいせい
英 語
HALCA(Highly Advanced Laboratory for Communications and Astronomy)
説 明
VSOP衛星計画の第1号機として、宇宙科学研究所が開発し打ち上げた世界初の本格的スペースVLBI衛星である。大型精密展開構造機構の研究を主要な目的とした工学実験衛星として、1989年に開発が開始された。そして、1997年2月12日にM-Vロケットによる打ち上げに成功し、その後2005年まで運用が続けられた。金属メッシュ鏡面を組み合わせた有効径8 mの大型展開アンテナと3つの周波数帯(1.6 GHz, 5 GHz, 22 GHz)の受信機システムにより、日本国内のVLBI観測網やVLBAなど海外の地上局とも共同してスペースVLBI観測を行い、多くの活動銀河核から吹き出されるジェットの超高解像度イメージを取得した(最高解像度は1000万分の1秒)。これらは、ジェットの時間変動やジェット内の磁場構造の解明に貢献した。ミッション全般に関しては、宇宙科学研究所を中心に、国立天文台やアメリカ航空宇宙局(NASA)も協力した。2005年11月30日運用を停止した。
https://www.isas.jaxa.jp/missions/spacecraft/past/halca.html
2024年04月19日更新
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