グリーンバンク100-m電波望遠鏡
よみ方
ぐりーんぱーくひゃくめーとるでんぱぼうえんきょう
英 語
Green Bank 100-m Telescope
説 明
アメリカ国立電波天文台が西バージニア州のグリーンバンクで運用している電波望遠鏡で愛称はロバートビアド望遠鏡。GBTと略称されることも多い。オフセットカセグレン(軸外し光学系としたカセグレン式望遠鏡のこと)の光学系を採用しているため、主鏡は100 m x 110 m の楕円形であるが開口面としては口径100 m相当である。可動式の単一開口電波望遠鏡としては世界最大であり、観測周波数は0.3 GHzから100 GHzまでである。超長基線電波干渉計(VLBI)にも使用されている。
この場所には1962年に建設された口径90mの電波望遠鏡があったが、1988年に架台の部品事故により突然崩壊した。その後継として建設されたGBTは2001年から観測を開始した。GBTは国が指定する電波規制地域内にあり、望遠鏡から半径16 km以内では、携帯電話も含めた電波の発信のほか、テレビのリモコンや電子レンジなどの家電製品の使用も禁止あるいは制限されている。
2016年10月よりアメリカ国立電波天文台から独立したグリ-ンバンク天文台が運用に当たっている。
2023年04月18日更新
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