距離指標
よみ方
きょりしひょう
英 語
distance indicator
説 明
銀河の距離の推定に使われる指標のこと。真の明るさや大きさがわかっている標準光源や銀河のさまざまな観測量間の相関関係などがある。宇宙の距離はしごを構成する手段である。精度は高いが近傍の銀河までしか適用できない1次距離指標と、精度は落ちるが遠くの銀河にも適用できる2次距離指標に分けられる。1次距離指標には、種族Ⅰのセファイドと種族Ⅱのこと座RR型変光星(RRライリ)がある。セファイドは極めて明るいので40メガパーセク(40 Mpc=約1.3億光年)程度の距離にある銀河まで観測でき、天の川銀河(銀河系)内と銀河系外の距離はしごをつなぐ非常に重要な距離指標になっている。2次距離指標には、新星、超新星、球状星団などのセファイドより明るい標準光源、および銀河自身の観測量の間の相関関係である距離指標関係式などが含まれる。近年はハッブル宇宙望遠鏡により高精度観測が行われているⅠa型超新星が遠方まで届く重要な距離指標となっている。標準光源法も参照。
2018年09月28日更新
この用語の改善に向けてご意見をお寄せください。
受信確認メール以外、個別のお返事は原則いたしませんのでご了解ください。