クレーター年代学
よみ方
くれーたーねんだいがく
英 語
crater age
説 明
天体表面に存在するクレーターの数密度から、その地域の年代を決める手法である。クレーター年代学は地質構造の新旧を決める強力な手段である。しかしいくつか欠点がある。まず、絶対年代と直接に対応がつけられているのがアポロ計画の回収資料の年代がある月に限られている。他の天体では、隕石衝突のフラックス(単位時間に単位面積に衝突する数)を(数値モデルなど)何らかの方法で見積った上で、クレーター年代を求めることになる。また、衝突が多くなると新たな衝突が以前に形成されたクレーターを破壊することになり、クレーターの数密度が飽和して、古い年代が求められなくなる。一方で金星のように大気の厚い天体では小さな衝突体が大気中で破壊されてしまうため、クレーターの数が少なくなり年代を決めにくい。また、大きな衝突では、放出物が落下するときに二次的なクレーターを形成するため、小さいクレーターの数が変化することがある。
2018年03月06日更新
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