収束点法
よみ方
しゅうそくてんほう
英 語
converging point method
説 明
運動星団と呼ばれる生まれたばかりの散開星団の距離を固有運動と接線速度から求める方法。運動星団は空間内をひとかたまりで運動している。この星団の星々の固有運動の軌跡は天球上で1点に収束するように見える。この点を収束点という。収束点の位置がわかると、個々の星のスペクトルから求められる視線速度 vr から、視線に垂直な方向の接線速度 vt が vt = vr tanθ として求まる。ここで θ は収束点とその星のなす角度である(図参照)。接線速度と固有運動を組み合わせればその星までの距離が求まり、多数の星について平均すれば、星団までの距離が精度良く求まる。
2023年05月18日更新
この用語の改善に向けてご意見をお寄せください。
受信確認メール以外、個別のお返事は原則いたしませんのでご了解ください。