力 $\mathit{F}$ が位置だけの関数であるポテンシャル $\mathit{\Phi }(\mathit{r})$ を用いて、 $\mathit{F}=-\mathrm{\nabla }\mathit{\Phi }$ のように表されるとき、この力は保存力であるという。言い換えれば点Aと点Bの間で力 $\mathit{F}$ がなす仕事がその経路によらず、

$${\int }_{\mathrm{A}}^{\mathrm{B}}\mathit{F}\cdot d\mathit{s}=\mathit{\Phi }(\mathrm{A})-\mathit{\Phi }(\mathrm{B})$$

となるとき $\mathit{F}$ は保存力であるということができる。クーロン力や万有引力（重力）のように、力が距離の2乗に反比例する逆2乗力は保存力の例である。速度 $\mathit{v}$ で運動する電荷 $q$ に働く磁場 $\mathit{B}$ によるローレンツ力  $\mathit{F}=q\mathit{v}\times \mathit{B}$ は保存力ではない。