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色指数

高

よみ方

いろしすう

英 語

color index

説 明

測光システムにより定義される異なるバンドで測定された等級の差。短い波長帯での等級から長い波長帯での等級を引いた値で(等級は明るいほど小さくなるため)、色指数が小さいほど高温で青く(シリウスはB-V=0.00)、大きいほど低温で赤い天体(ベテルギウスはB-V=1.85)となる。通常の主系列星は、Bバンド(青)からVバンド(緑)付近でスペクトルの強度が最大となるため、B-V の値がよく用いられる。より高温の超巨星などではUバンド(近紫外域)を、より低温の赤色巨星などではRバンド(赤)やIバンド(近赤外域)を含めた色指数が有効となる。黒体放射も参照。

2023年04月18日更新

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    さまざまなスペクトル型の主系列星の B-V 色指数の値と対応する色(実際に見える色より誇張がある)。
    色指数と温度の関係を示す概念図.実線は絶対温度が4000,6000,8000 K の黒体放射のスペクトル(左縦軸)。破線は代表的な5つの測光バンドの透過率(右下縦軸)で、ピークの値を1に規格化してある.縦の一点鎖線はB バンドとV バンドの有効波長を示す。
    大朝由美子。工藤哲平「恒星の世界」、岡村、芝井、縣、他「すべての人の天文学」4章図4.5(日本評論社)。