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チェレンコフ望遠鏡アレイ

 

よみ方

ちぇれんこふぼうえんきょうあれい

英 語

Cherenkov Telescope Array

説 明

天体ガンマ線の観測を高感度・高精度で行うために、ヨーロッパ諸国や日本・米国を含む31か国の国際協力により、北半球(カナリア諸島ラパルマ島、標高2200 m)と南半球(チリ・パラナル、標高2100 m)の高地に建設中(2020年現在)の、大規模な大気チェレンコフ望遠鏡アレイ(多数の検出器を配列した装置)の名称。
観測できるガンマ線エネルギー範囲を広くとる(20 GeVから300 TeV)ために、大面積望遠鏡(Large-Sized Telescope: LST)、中面積望遠鏡(Medium-Sized Telescope: MST)、小面積望遠鏡(Small-Sized Telescope: SST)の3種類の大気チェレンコフ望遠鏡(反射鏡の直径はそれぞれ23 m、12 m、4 m )を開発し、ラパルマにはLST 4台(うち1台は2018年から稼働中)とMST 15台、パラナルにはLST 4台・MST 25台・SST 70台を設置する予定である。ガンマ線天文学も参照。
ホームページ:https://www.cta-observatory.org/

2020年10月26日更新

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    チェレンコフ望遠鏡アレイのイメージ図
    出典:CTAプロジェクトのパンフレット
    https://www.cta-observatory.org/wp-content/uploads/2018/10/CTA_Japanese.pdf