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αケンタウリ星系

 

よみ方

あるふぁけんたうりせいけい

英 語

Alpha Centauri system 

説 明

南天の星座、ケンタウルス座で最も明るいα星(αCen)は3個の星からなる三重連星であり、αケンタウリ星系と呼ばれる。太陽系に一番近い恒星系(距離4.3光年)でもある。αケンタウリA、Bと呼ばれる二つの星が、周期79.9年の実視連星を構成しており、そのまわりをさらに第三の恒星Cが55万年ほどの周期で回っている。
αケンタウリAの固有名はリギル・ケンタウルス(Rigil Kentaurus)。リギルは、オリオン座のリゲルと同じ「足」という意味のアラビア語によっており、実視等級-0.01等、スペクトル型G2Vの太陽によく似た恒星である。Bの固有名はトリマン(Toliman)。実視等級1.35等、K1V型のオレンジ色の星である。未確認ではあるが、2012年と13年に惑星候補BbとBcの発見が報告されている。
Cの固有名はプロキシマ・ケンタウリ(Proxima Centauri)で、プロキシマは「最も近い」という意味のラテン名による。実視等級11.0等でM5Ve型の赤色矮星。AB系から約0.2光年離れたところを回っており、現在,主星よりやや近いので、私たちの太陽系からから最も近い(4.2光年)恒星として有名である。2016年にはプロキシマ・ケンタウリにも惑星Cbが発見された。さらに2019年と20年に相次いで惑星候補Cc、Cdも発見されている。

2021年01月13日更新

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    *αケンタウリ星系のイメージ (名古屋市科学館)
    プロキシマ・ケンタウリの惑星Cbの想像図。プロキシマ・ケンタウリ(α Cen C)(明るい星)の右上にα Cen Aとα Cen Bが描かれている。
    https://www.nasa.gov/feature/jpl/eso-discovers-earth-size-planet-in-habitable-zone-of-nearest-star
    Credits: ESO/M. Kornmesser