アルマ望遠鏡
よみ方
あるまぼうえんきょう
英 語
Atacama Large Millimeter/sub-millimeter Array(ALMA)
説 明
南米チリのアンデス山脈の中、標高5000mのチャナントール高原に建設された、周波数80-950 GHz帯のミリ波サブミリ波領域で稼働する電波干渉計。口径12 mと7 mのアンテナ計66台を最大基線長16 kmで展開し、大気による波面ゆらぎを補正する技術を導入することにより、この周波数帯で0.01秒角の分解能を実現する。日本・台湾・韓国の東アジア、アメリカとカナダからなる北米、ヨーロッパ南天天文台を構成する16か国と建設地のチリ共和国の国際協力で2002年より建設が進められ、2011年より部分運用を開始し、2013年より本格的な運用を開始した。従来のミリ波干渉計を圧倒的に凌ぐ角分解能と集光力で、遠方銀河の星生成活動、太陽系外惑星の形成過程、有機分子の探査などの分野で画期的な成果を挙げている。
アルマ望遠鏡の運用は、日本の自然科学研究機構と、アメリカ国立科学財団、ヨーロッパ南天天文台が共同して行っている。アルマ望遠鏡の現地での運用は国際組織である合同アルマ観測所が統括し、日米欧にはそれぞれ地域支援センターが設置されて各地域の天文学者に対する支援業務を行っている。
開口合成望遠鏡も参照。
ホームページ:https://alma-telescope.jp/
2018年03月23日更新
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