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M型星

高

よみ方

えむがたせい

英 語

M-type star

説 明

ハーバード分類で表面温度の系列に属する非常に低温の星。表面温度は~3,900(K)。ヘルツシュプルングによって該当する恒星には、質量・大きさ・絶対光度のいずれもが大きく異なる2種類があることが発見され、小さて軽く暗い星を赤色矮星、大きくて重く明るい星を赤色巨星と呼ぶ。前者は主系列星の軽い方にあたる。同じ関係はK型星など他の低温度星にもある。

M型星の質量は、主系列星の場合で太陽の0.1-0.5倍程度、赤色巨星の場合で1-8倍程度とされる。水素のバルマー線は非常に弱い。酸化チタン(TiO)、中性カルシウム(CaI)、中性金属の吸収線が強い。

例として赤色巨星だとアルデバラン、主系列星(赤色矮星)だとバーナード星が挙げられる。

スペクトル型(星の)およびHR図を参照。

2023年10月29日更新

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    星のさまざまなスペクトル型。(粟野諭美・田島由起子・田鍋和仁・乗本祐慈・福江 純 共著『マルチメディア 宇宙スペクトル博物館<可視光編>天空からの虹色の便り』裳華房より引用)。
    https://www.shokabo.co.jp/sp_opt/star/list/csp_s.jpg
    * ハーバード分類の系列。安藤裕康「星の明るさと色」、シリーズ現代天文学第7巻、野本・定金・佐藤編『恒星』1.1節 図1.1(日本評論社)を改変。
    M型巨星のスペクトル(クレジット:国立天文台・岡山天体物理観測所、大阪教育大学宇宙科学研究室)。
    http://www.oao.nao.ac.jp/stockroom/extra_content/story/ippan/atlas/M/M030.htm