ラグランジュ点
よみ方
らぐらんじゅてん
英 語
Lagrange point
説 明
制限三体問題の特殊解。天体2(質量M2)が天体1(質量M1)の周りを円運動している場合に天体1と天体2を結ぶ線が固定するような座標系(x*-y*)を考えると、質量の無視できる天体3が静止したままでいられる場所が5つ存在する。これをラグランジュ点と呼ぶ。5つの内訳は、2天体の間に1つ(L1)、天体2の外側に1つ(L2)、天体1の外側に1つ(L3)、天体1・天体2と正三角形を作るようなところに2つ(天体2の進行方向側がL4、逆側がL5)である。
たとえば、トロヤ群小惑星は太陽と木星のL4、L5点に位置する。また、常時太陽を観測するSOHO衛星はL1付近に、太陽を立体視的に撮影するSTEREO衛星はL4とL5付近に、宇宙背景放射を観測するWMAP衛星はL2付近にある。
2018年09月17日更新
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