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フェルミ衛星

 

よみ方

ふぇるみえいせい

英 語

Fermi Gamma-ray Space Telescope

説 明

2008年6月にアメリカ航空宇宙局(NASA)によって打ち上げられ、2019年現在も観測を続けているガンマ線天文衛星。フェルミ(E. Fermi)の名を冠して呼ばれるが、打ち上げ前はGLAST(Gamma-ray Large Area Space Telescope)と呼ばれていた。Large Area Telescope(LAT)とGamma-ray Burst Monitor (GBM) の2つの検出器を搭載している。前者はシリコンストリップ検出器を用い、ガンマ線電子-陽電子 対生成反応で検出するもので、30 MeVから300 GeVのエネルギー範囲と2 ステラジアンを超える立体角を持ち、明るい天体では場所を1分角の角分解能で決定できる。2015年に発表した第3カタログには3033個のガンマ線天体が載せられている。後者は8 keVから30 MeVのエネルギー範囲でガンマ線バーストを全天からとらえることができる。2019年5月現在も観測を続けている。
ホームページ:https://fermi.gsfc.nasa.gov/

2019年05月13日更新

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    フェルミ衛星(https://www.nasa.gov/content/fermi/images)
    * フェルミ衛星の概念図
    高橋忠幸・森正樹「ガンマ線」、シリーズ現代の天文学第17巻、井上・小山・高橋・水本編『宇宙の観測III』2.5節 図2.28(日本評論社)