パロマー天文台
よみ方
ぱろまーてんもんだい
英 語
Palomar Observatory
説 明
アメリカのカリフォルニア州パサデナの南東約260 kmに位置する標高1700 mのパロマー山にあるカリフォルニア工科大学所属の天文台。ヘール(G.E. Hale)の努力でロックフェラー財団から資金援助を受け、口径200インチ(5 m)の望遠鏡を建設するためのサイトとして選ばれた。1936年にドームが完成し、戦争のため計画よりも約7年遅れて1948年に望遠鏡が完成し、ヘール望遠鏡と名付けられた。
パロマー天文台にはこのほかに、48インチ(1.2 m)のパロマーシュミット望遠鏡、60インチ(1.5 m)反射望遠鏡などがある。ヘール望遠鏡と同じく1948年に完成したシュミット望遠鏡では、アメリカ地理学協会の出資によって、翌年から北天の全天写真サーベイ(パロマー天文台スカイサーベイ)が行われ1956年に完了した。このサーベイ写真のコピーは世界中の主な天文学の研究機関で利用され、現代天文学の基礎となった。ヘール望遠鏡とシュミット望遠鏡を擁するパロマー天文台は、開所以来半世紀近く、世界の観測天文学の中心であった。
ホームページ:http://www.astro.caltech.edu/palomar/
2018年04月04日更新
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