ハーバード大学天文台
よみ方
はーばーどだいがくてんもんだい
英 語
Harvard College Observatory(HCO)
説 明
アメリカのハーバード大学の研究所として1839年に設立された。マサチューセッツ州ケンブリッジにある。1973年以降はスミソニアン天文台(1890年設立)とともに、ハーバード-スミソニアン天体物理学研究センターとして運営されている。アメリカでも有数の古くからの天文台で、南半球での観測も行うなどして、恒星のスペクトル分類を初め数々の歴史的な業績で知られている。1847年に完成した口径15インチ(38 cm)の屈折望遠鏡はGreat Refractorと呼ばれその後20年間アメリカ最大の望遠鏡であった。ここ50年間は一般観望に使われている。写真乾板保管庫には、1880年代から1989年まで100年以上に渡って(1953-68年は抜けている)さまざまな望遠鏡で撮影された約50万枚の天体写真乾板がある。その中には、ヘンリードレーパー星表に使われたものや、リービット(H. Leavitt)がセファイドの周期-光度関係を発見したマゼラン銀河の乾板もある。写真乾板に基づく研究を支えたのはリービットやキャノン(A.J. Cannon)ら優秀な女性研究助手たちで、彼女たちはThe Harvard Women あるいはHarvard Computers と呼ばれた。
ホームページ:http://www.cfa.harvard.edu/hco/
2019年10月04日更新
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