二重星
よみ方
にじゅうせい
英 語
double star
説 明
天球上で極めて接近して見える2つの星。天球上で接近して見える2つの星には、距離の大きく異なる2つの星がたまたま視線方向が近いために接近して見えるものと、実際に万有引力によってお互いの周りを回っているものがある。前者を見かけの二重星といい、後者は実視連星という。実視連星の存在は、1802年にウィリアム・ハーシェル(W. Herschel)によって発見された。
はくちょう座の白鳥のくちばしの位置にあるアルビレオ(写真上)は美しい二重星で人気のある観測対象である。これが実視連星か見かけの二重星かは長い間はっきりしなかったが、ガイア衛星による固有運動のデータの解析から見かけの二重星であることが分かった。アンドロメダ座にあるアルマク(写真下)は実視連星である。
2019年09月24日更新
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