天文電報中央局
よみ方
てんもんでんぽうちゅうおうきょく
英 語
Central Bureau for Astronomical Telegrams(CBAT)
説 明
彗星や小惑星など新天体の発見や、新星や超新星や注目すべき変光星の増光などの突発現象の情報を発信する活動を行っている非営利組織。CBATと略称されることが多い。「IAUサーキュラー」を不定期に印刷物(葉書サイズ)で発行してきたが、2002年から電子版の「天文電報」(Central Bureau Electronic Telegrams: CBETs)も発行しはじめ、現在はCBETsのみとなっている。
1882年に太陽のごく近くを通過した彗星が出現したことをきっかけに、新天体の発見を報告する組織としてドイツのキールで創立された。第一次世界大戦が起きたためデンマークのコペンハーゲン天文台に移り、そこで1964年まで運営された。1965年にアメリカのハーバードスミソニアン天体物理学センターに移った。さらに2010年には、責任者とともにハーバード大学地球惑星物理学教室に移った。国際天文学連合(IAU)ができてからはその第6委員会も支援していたが、2015年に第6委員会は改組により消滅し、IAUとの直接の関係はなくなった。
電子版天文電報ホームページ http://www.cbat.eps.harvard.edu/
2020年01月16日更新
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