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超新星残骸

高

よみ方

ちようしんせいざんがい

英 語

supernova remnant

説 明

超新星爆発の後に残された星雲状の天体。英語名から作った略語のSNRと表記されることもある。爆発時に吹き飛ばされた恒星の外層は高速で膨張して、周囲の星間物質(星間ガス)との間に衝撃波を形成し、ガスが高温に加熱されて、数万年にわたり光り輝き続ける。球殻状の表面のみが光るシェル型、内側も光る中心充満型(超新星爆発の後に残された中性子星パルサーとしてエネルギー源となっているものをパルサー星雲あるいはプレリオン(plerion)と呼ぶ)、および複合型に分けられる。
電波から(ときには)ガンマ線まで、広い波長で熱放射および非熱的放射を行っている。衝撃波加速により粒子が高エネルギーまで加速されているためとされ、宇宙線の起源となる天体として有力な候補である。超新星残骸として有名な「かに星雲」はパルサー星雲でもある。
X線源ガンマ線源も参照。

2024年02月28日更新

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    ハッブル宇宙望遠鏡が撮影したかに星雲。1054年に超新星爆発を起こしたことが藤原定家の「明月記」に記録されている。中心にパルサーがある。
    http://hubblesite.org/image/1823/news_release/2005-37
    チコ・ブラーエの超新星残骸の合成画像(赤外線・X線・可視光)
    http://www.spitzer.caltech.edu/images/2060-sig08-016-Vivid-View-of-Tycho-s-Supernova-Remnant

    Ia型超新星の一つ、ケプラーの超新星(SN 1604)の残骸。
    スピッツアー宇宙望遠鏡、ハッブル宇宙望遠鏡およびチャンドラX線天文台による画像の合成画像。
    http://chandra.harvard.edu/photo/printgallery/2004/