大速度勾配近似
よみ方
だいそくどこうばいきんじ
英 語
large-velocity-gradient approximation
説 明
媒質の運動速度勾配が十分に大きいと仮定することで光子の脱出確率を概算して放射輸送の計算を簡単化する手法。LVG近似と略称される。放射輸送の計算を行って輝線や吸収線の強さを計算する際に、媒質中の速度勾配がどの場所でも一定(速度∝距離)であり、分子雲がその相互作用領域より十分に大きいとすると、分子雲内のどの場所でも光子の脱出確率が同じと見なすことができる。このように近似して放射輸送計算を簡単化すれば、速度勾配の関数として各準位の分布量を概算し放射強度を計算できる。
2023年05月08日更新
この用語の改善に向けてご意見をお寄せください。
受信確認メール以外、個別のお返事は原則いたしませんのでご了解ください。