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光行差楕円

 

よみ方

こうこうさだえん

英 語

aberrational ellipse

説 明

天体の位置を地球から観測すると、その方向が1年周期で変化して見える。これは地球の公転運動による光行差のためであり、年周光行差と呼ばれる。年周光行差によって天体が見える方向がずれていく様子を1年間描いてみると、一般的には楕円形となる。これが光行差楕円である。その楕円の大きさは、長半径が約20.5"となる。天体が黄道の極に近いところにあると光行差楕円は円に近くなり、逆に黄道面近くにある天体では直線に近くなる。

2018年08月23日更新

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    光行差楕円
    * 年周光行差による天体のみかけの動き(クレジット:国立天文台暦計算室)。
    https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/wiki/BBEBBAB9.html