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ウィルソン効果

 

よみ方

うぃるそんこうか

英 語

Wilson effect

説 明

半暗部をもつ大きな黒点が太陽の縁に近づく際に、太陽中心側の半暗部が縁側の半暗部よりも狭く見える効果。1769年にスコットランドのウィルソン(A. Wilson)が発見した。黒点は2000-3000ガウスにもおよぶ強い磁場をもつ領域であり、その磁気圧の寄与で周囲よりもガス圧が低くなっているためにより深い層が見通せる。磁場によって対流が抑制されて温度が下がったこの深い層部分を黒点として観測しているので、表面に近いところを観測している黒点半暗部を基準にすると、太陽の縁では表面より凹んだところにある黒点はより太陽中心側に寄って見える。

2018年03月06日更新

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