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ビドマンシュテッテン構造

 

よみ方

びどまんしゅてってんこうぞう

英 語

Widmanstätten pattern

説 明

鉄隕石(隕鉄)の断面に見られる結晶構造。ニッケル含有量が10%前後の場合、冷却にともない、ニッケルに乏しいカマサイトとニッケルに富むテーナイトに分かれ、その帯状構造が作る模様が、ビドマンシュテッテン構造(ウィドマンシュテッテン構造)である。ニッケルの結晶が成長することによってできる。この帯状構造のスケールは鉄ニッケル混合物の冷却速度に依存する。このことから、鉄隕石の母天体の冷却時間は長く数百万年程度であると考えられている。

2018年03月12日更新

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