天文学辞典 :ASJ glossary of astronomy | 天文、宇宙、天体に関する用語を3200語以上収録。専門家がわかりやすく解説します。(すべて無料)

New

ウィリアムハーシェル望遠鏡

 

よみ方

うぃりあむはーしぇるぼうえんきょう

英 語

William Herschel Telescope(WHT)

説 明

スペインのロケデロスムチャーチョス天文台にある口径4.2 mの望遠鏡。1987年に完成した。建設計画はグリニッジ王立天文台が中心となり、望遠鏡本体の製作はイギリスのグラブ-パーソンズ社が行った。完成時には、世界第3位の口径であり、可視光望遠鏡としては、経緯台方式の駆動を成功させた実質上最初の大型望遠鏡であった(1976年にロシアで建造された口径6mの望遠鏡も経緯台方式を採用したが、所期の性能を実現できなかった)。現在WHTは、同天文台にある2.5 mのアイザックニュートン望遠鏡(INT)、1 mのヤコブス・カプタイン望遠鏡(JKT)とともに、アイザックニュートン望遠鏡群として、イギリス、オランダ、スペインの共同組織が運用している。
ホームページ:http://www.ing.iac.es/

2019年10月03日更新

この用語の改善に向けてご意見をお寄せください。

受信確認メール以外、個別のお返事は原則いたしませんのでご了解ください。

    関連画像

    画像をクリックすると拡大されます

    ウィリアムハーシェル望遠鏡
    http://www.ing.iac.es/PR/archive/wht/whtjens5.jpg
    ウィリアムハーシェル望遠鏡のドーム
    http://www.ing.iac.es/PR/archive/wht/227WHT.jpg