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トーラス(活動銀河核の)

 

よみ方

とーらす(かつどうぎんがかくの)

英 語

torus

説 明

活動銀河核の中心にあるブラックホールを取り巻くように存在するガスやダストでできたドーナツ状の領域のこと。周りから降着してきたガスは大きな角運動量を持つため、円盤状に分布するが、中心核からの強いジェットの影響で中抜けの構造になり、このような形態をしていると考えられる。多様な活動銀河核を、それを見る視線方向の違いで、ブラックホールとトーラスの相対位置関係が変わることによって説明しようとする活動銀河核統一モデルにおいて中心的な役割を果たす。

2018年08月17日更新

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    *活動銀河核統一モデルの概念図。トーラスの存在のため、観測者の視線方向により見かけ上1型と2型の違いが生じる。
    村山卓「活動銀河中心核の統一モデル」、シリーズ現代の天文学 第4巻、谷口・岡村・祖父江編『銀河I』第2版 4.5節 図4.15(日本評論社)