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ヘール-ニコルソンの法則

 

よみ方

へーるにこるそんのほうそく

英 語

Hale-Nicholson's law

説 明

太陽黒点は東西に対して少し傾いた状態だが、ほぼ赤道に沿った方向にN極とS極の対になって発生する。一般に黒点は西側に現れる先行黒点が東側の後行黒点よりも大きく長寿命である。(1)一つの太陽周期中には、ある半球(北半球または南半球)内で先行黒点の磁極は同じであり、(2)北半球と南半球の先行黒点の磁極は異なること、そして(3)次の周期には、前の周期とは磁場の極性が逆転することが知られている。この黒点の磁極性の法則(1)〜(3)をヘール(G.E. Hale)-ニコルソン(S.B. Nicholson)の法則という。したがって、黒点の増減の周期は約11年であるが、太陽活動の磁気周期は約22年である。太陽周期活動ダイナモ機構も参照。

2018年09月17日更新

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    ヘール‐ニコルソンの法則の模式図。縦軸は黒点の出現緯度、横軸は時間。11年ごとに太陽黒点のN極・S極の向きが変化し、22年の周期を形成している。線は黒点の出現緯度が中緯度から低緯度に移動していくキャリントン‐シュペーラーの法則を表している。
    出典:G.E.Hale and S.E. Nicholson 1938, 'Magnetic observations of sunspots, 1917-1924 ...' (Washington, D.C. Carnegie institution of Washington)