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ドゥ・ボークルール則

 

よみ方

どぅぼーくるーるそく

英 語

de Vaucouleurs's law

説 明

楕円銀河表面輝度の分布を中心からの距離の関数で表したときに成り立つとして、フランスの天文学者ドゥ・ボークルール(G. de Vaucouleurs)が提唱した経験則。等級/平方秒の単位(あるいは対数)で表すと、表面輝度が中心からの距離$r$の1/4乗に比例して減少するので1/4乗則とも呼ばれる。式で表すと、

$$\log\left(\frac{I}{I_e} \right) = -3.33\left[\left(\frac{r}{r_e}\right)^{1/4}-1\right]$$

ここで $I_e, r_e$ はそれぞれ表面輝度と半径の規格化定数である。$r_e$ は全光度の半分を含む半径で有効半径と呼ばれ、$I_e$ はその半径における表面輝度で有効表面輝度と呼ばれる。この法則が成り立つ物理的理由はまだ完全にはわかっていない。

2023年05月12日更新

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    ドゥ・ボークルール則
    *楕円銀河NGC3379の表面輝度分布。横軸を長半径の1/4乗に取るとほぼ直線になる。
    山田亨「基本観測量」、シリーズ現代の天文学 第4巻、谷口・岡村・祖父江編『銀河I』第2版 1.3節、図1.13(日本評論社)